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人気ホームページへの道 人気ホームページ作者のインタビュー
 第34回    QuickTimeVR パノラマギャラリー  海外の方からのメールも!
永田さん
永田さん
壮大な山頂からの景色を体感できるサイトQuickTimeVR パノラマギャラリーを運営。
QuickTimeVR パノラマギャラリー
NEWS
アット・ニフティ会員誌
「walk@nifty7月号」でも今回のインタビューを始め、永田さんのサイトについてご案内しています。
walk@nifty
7月号です↑

「vippies in walk」 は20ページから21ページまで掲載されています。

Walk@niftyでは、簡単にホームページを作成することができる、「ゼロから始める!ホームページ工房」も載っています。ぜひご覧ください!
INTERVIEW カリスマ
カリスマ君
■ホームページを開設したきっかけを教えてください。

大学の時、各研修室ごとにホームページを作るのがはやっていました。そういう環境があったので、前々から興味がありました。ただ、実際に自分のホームページを立ち上げるのは、もうちょっと後になってからですね。まずはもっぱら会社で、社内のネットワークで、そういうウェブの技術って使えないだろうか、とか実験をやっていました。

どちらかというと「こういう内容のものを外に出したい」ということでウェブを始めたわけではなくて、コンピュータの技術から入ったという感じですね。

社会人になってから、山登りにはまり、写真を撮るようになりました。ただ、家に帰ってきて、できた写真は非常にきれいなんですが、いいとこ切り出しで撮ってしまい、余計なところがないから、山の頂上に立ったときの感じというか、雰囲気というか、その時の空気が伝わってこないんです。

ちょうどそのころ、Quick TimeのVRという技術で、自分の周りを360度のパノラマを写せるというがあったんで、「あ、これだったら、山に行かなくても、そのときの空気をまた味わうことができる。思い出せるのではないか」と思って始めたんですね。それが6〜7年くらい前で、ホームページにアップしたのは、5年くらい前になると思います。

それまでは、山のパノラマを出そうというよりも、どちらかというとQuick Timeという技術に興味がありました。それでノウハウを載せて「パノラマというのが作れるんだよ」というホームページを作ろうと思ったんです。

だから、アット・ホームページのフォルダの名前もpanoramaではなくて、quicktimeなんです。最初は、Quick Timeのノウハウを載っけていくという趣旨で作り始めたんですが、分のやっている写真が、山の頂上からのパノラマも多かったので、段々と山の頂上からの写真の内容が増えて行きました。



■パソコン歴はどのくらいですか?

小学校の頃ですね。8歳離れている兄がいるんですが、確か兄が高校生くらいの時に、マイコンというのを、ハンダゴテで組み立てていました。それでゲームができたんですよ。そのときに触り始めました。

それで何年か遊んだ後、NECのPC-8001というコンピューターを兄が買ってきまして、「あ、すごいなぁ」と感動したんです。

その後、兄がMacに行ってしまったんですけど、私も大学入って、バイトでお金を貯めて、Macを買って……という感じですね。パソコン歴って結構長いんですよ。

昔は簡単なゲームとかは、作っていました。その当時、ひとりカリスマのプログラマーみたいな人がいて、「私もプログラマーになりたいな」というのがありました。でもそのうち、ゲームも映画のように、100人がかりで作るような形になってきて、「つまんないな」と思って、遠ざかってしまいました。その後は、もっぱら既存のソフトで遊ぶようになりましたね。

ここ10年は、出来合いのアプリを使って楽しみ、会社においては、何千人のユーザーに、いかにして情報シェアしようか、という実験をしたり、テストしたりというような感じです。

大学まではオタクだったんです(笑)。それは卒業しました。



■サイト作りで心がけていることを教えてください。

- デザイン面で


なるべくシンプルにしようと思っていますね。ただ、そう思う反面、Photoshopで絵を描いたりするのが好きなので、デザイン的に凝りたいなというのもあります。バランスなんですけど、どっちが勝つかによって、そのときのデザインが変わってきますね。

今のデザインは、つい最近変えたばかりですが、もっとごちゃごちゃしていました。最近はシンプルにしたい、という気持ちが勝っています。

それから最近アクセス解析ソフトを入れました。そのデータをもとに、掲載する写真の位置を変えたりもしています。

- ナビゲーション面で

やはり人のホームページを見て思うのが、結構階層が深かったりすると、そこに辿りつくまえに諦めちゃうんです。なので、2クリック以内で目的のものに辿りつけるようにしたいと思っています。

本当は1クリックとか、ホームページそのもので見れちゃえばいいんですけど、分量が増えてくると、そういうわけにもいかないので。



■サイト作りの道具は?使用ソフトなど教えてください。

大学生の時は、テキストで書いていました。その当時は、研修室の中だけで、実験して楽しむみたいな感じでしたね。

今は、GoLiveを使って、サイトを作っています。



■ホームページを作成する時間は?更新頻度はどのくらいですか?

撮ってきたものをフィルムスキャナで全部読み込むんですが、それだけで、丸1日、2日はかかってしまいます。さらに読み込んだ後、パノラマを作るのにまた1日かかってしまうので、トータルで3日くらいはかかりますね。

ただ、仕事が忙しかったりするとなかなか更新作業ができないので、土日を使ったりするんですが、アルプスに行く夏とか、空気が澄んできれいな秋〜冬にかけては、ホームページにアップする前に、次の山に行きたくなってしまうこともあり、更新がめんどくさくなってしまうこともありますね(笑)。


■ホームページをやっていて一番楽しかったことを教えてください。

まず、自分にとってのいい記録、思い出になっていることがあげられます。2つ目に、見ず知らずの人から思いがけないメールが届くところですね。
それから3つ目は、仕事上なんですが、仕事上いろんな方とお付き合いする際に、私のホームページが知られて、見てくれたりするんです。

ホームぺージを通じて「実は永田さんってこういう人だったんだ」と知ってもらい、仕事だけの付き合いで終わりそうなはずの人と、飲みに行ったこともあります。仕事もこう、ちょっと一歩膨らむというか、そういうところはありますね。


 
■大変だったことはありますか?

ホームページに関していうと、Quick Timeのノウハウや、山の写真、屋上からのパノラマなどを載せていたときは、目的がはっきりと定まっていないため、モチベーション維持が大変でした。3ヶ月〜半年くらい、開店休業状態になったこともありましたね。しかも何度となく(笑)。

あるとき、何年前か忘れてしまったのですが、もういっそのこと、ノウハウ集とかもう止めてしまって、単に山の頂上の写真をどんどん紹介していくという風に、テーマを絞っちゃおうと考えました。

Quick Timeのノウハウに関しては、結構詳しく書いている方がいるので、そういう方に任してしまおうと。自分のページは、「見て癒されるように」と目的を絞ることにして、ちょっと路線をかえちゃいました。そうやって目的を定めてからは、コンスタントに更新をするようになりましたね。

 
 
■これからHPを作る人へのアドバイスをお願いします。

最初は「ホームページで何ができるんだろうか」とか、「会社の業務とかシェアして何かできるだろうか」という感じでした。やはりホームページを作るために、ホームページを作るようなことだと、なかなか続けられないかもしれませんね。

エクセルとか、ファイルメーカーとか、あとMacでいうとiphotoとかいろいろありますが、そういうツールの1つがウェブであると思います。だから自分の何か好きなこととか、残したいことを、たまたまウェブという技術に載っけるというふうに考えればいいのではないかと。

多分「ウェブやるぞ!」と思ってやってしまうと続かないのかなと思いますね。

 
FOLLOW UP QUESTION

■ホームページを見た人からの反響は?

外人さんからメールが来たことがあります。嬉しかった一方で、いきなり英語でメールが来たので、困ってしまいました。会社でメールを見て、アトラスで翻訳しながら読みました(笑)。

その人のホームページは──うちからもリンクしているんですが──フルスクリーンのパノラマを、世界各地から集めてきて紹介している人なんです。

メールの内容は「君の写真で、特にこれと、これと、これがとってもいいので、ぜひ自分のホームページで、紹介させてほしい」ということでした。

メールをもらった当時、私のところでは1MBを超えるパノラマを作っていなかったので、フルスクリーンが売りの彼のサイト用に大きいのを作って、送りましたね。


■日本の方からの反応は?

すごく嬉しかったのが──結構年いっている方からだと思うんですが──大学時代にワンダーフォーゲル部に入っていた方からのメールですね。

その方は、1年生だった時に、すごく重い荷物をしょって、重装して南アルプスに行ったらしいんです。その時は、本当につらい記憶しかなくて、天気もあまりよくなかったらしいんですが、私のサイトを見て、その時の記憶がよみがえってきたとのことでした。「こんなに眺めはよくないけれども、頂上の下がこんな感じだったな」というのが思い出されたようです。

やはりこういう反響がくると、公開してよかったなと思いますね。

それから、山好きの人で、僕と同じようなに、「その時のまわりの空気を思い出したくて、Quick TimeVRでパノラマをやりたいんだけど、どういうふうに作られていますか?」という質問のメールが来たりもしますね。

純粋に「Quick Timeの作り方を教えてください」という形と、「ホームページを見て、すごく癒されました」、「昔を思い出しました」とか、「また行ってみようと思います」というメールの大きく2つがあります。

先ほどは、自分のためだけにといいましたが、やはりこういうメールが来ると、「こういう人のためにも、ちゃんとやらなきゃな」と思いますね。それがまたモチベーションにプラスになります。


■海外の方と、日本の方とでは山に対する見方が違ったりしますか?

不思議というか、面白いことが2つありました。まず、やはり外人って富士山が好きなんだなと思ったんです。

ちょうど渡した写真も富士山がよく写っている写真でした。北岳から撮った写真なんですが、タイトルが「日本の2番目の山から1番高い富士山を撮ったパノラマだよ」という紹介のされ方をしています。

それからもう1つは、自分がいいと思っていたパノラマと、彼がいいと思っていたパノラマが全然違ったことです。

僕はやはり快晴で、雲ひとつないところで撮ったパノラマが、本当に好きなんです。偏光フィルターを使って、空を真っ青に落として、山並みがくっきりとしていて、よくコントラストがでるような写真ですね。

しかし彼がいいといってくるのは、雲が結構出ている写真だったりします。例えば、甲斐駒ヶ岳が、雲にもうすぐ包まれそうな霧がでてきている写真があるのですが、それがいいと言われたこともあります。

僕からすると、もう30分早く行って撮っていれば、360度ちゃんと撮れたのに、おしかったなぁという写真だったのですが、彼からしてみれば、それがすごくいい写真みたいです。

「あ、人によって違うんだな」と思い、それ以来、曇りの日に仕方なく撮ったパノラマもちゃんと載せるようにしたんです。前は空が青くないと、写真は撮らなかったんですが。

霧だと帰っちゃうでしょ、霧でなくても、眺めはいいんだけど、上が曇っていると、鉛色の空という場合には、パノラマを撮ったとしても、一応駄作ということで、ホームページにはアップしなかったり、ちゃんと残さなかったりしてたのですが、彼にこれと、これがいいと言われて以来、そういうのも載せておこうというふうに思いましたね。

PROFILE

■登山を始めたのはいつごろですか?

小学生の頃くらいまでは、うちの父に連れていかれて登っていたのですが、その後はしばらく山から遠ざかっていました。実際に始めたのは、会社に入ってからですね。

高尾山に登ったのをきっかけに、「あそこに行ったよな」「ここ行ったよな」という昔の記憶がよみがえってきたんです。それで、昔行ったところに、また行くことから始めたんですね。まずは奥多摩の近場から。

それで、すっかりはまってしまって、お給料の結構な額を山用品につぎ込むようになってしまい、今ではそれでどんどんちょっとずつ高い山に登るようになっています。アルプスも5泊6日とかで、よく行ってます。


■登山に関して、困ったこと、大変だったことはありますか。

そうですねぇ、マイペースなので、そんなに困ったりはしないんです(笑)。目標を持って、今年いくつの山に登って、パノラマをアップするぞ!とやっていると大変だと思うんですけどね。

でも天気って神様が決めるものなので、どうしようもないですよね。なのでそこは諦めて、曇ってたら、来年また行こうというような感じにしています。

去年も夏が、天候不順だったりしましたよね。本当は、南アルプスの南部の方をずっと歩こうと思っていたんです。ところが全然梅雨明けがしなくて、立秋になってしまい、これはダメだなと思って、もう諦めたんです。

強いて困るといえば――実際あまり困ったとは思っていないのですが――天候にふりまわされちゃうというか、やはり自然相手のホームページなので、自然の都合に合わせて、やっていかなきゃいけないので、予定を立てたくても、予定立てられないなというところですね。


■今登ってみたい山ってありますか?

南アルプスの光岳(てかりだけ)ですね。百名山の1つなんですが、結構百名山を制覇して、最後に登る山として決めている人が多いみたいです。

なぜかというのは、はっきりはわからないのですが(笑)、非常に秘境というか、雲取山みたいにすぐ登れるわけではなく、行くとしたら、2〜3泊は当たり前みたいな、そういう山深いところにあります。

それから、そろそろ北アルプスにも行きたいかなと思っています。でも、実は高所恐怖症なんですよ。下があるとこならいいんですが、宙ぶらな、足が下にないのは、怖いですね。

南アルプスだと、蟹の横ばいしなければならないような岩場はあまりなく、体力さえあれば、大丈夫ですが、北アルプスはそうではないので。

 
■お気に入りのサイトを教えてください。

東アルプス楽集国
秩父多摩甲斐国立公園内の小屋番の方々によるサイト。季節の写真や近況などを独自のホームページで紹介している小屋もあります。

QuickTimeVR in ClubUribouz
金沢市内や兼六園の景色がQuickTimeVRで紹介されています。とても美しいサイトです。

Panoramas.dk
世界各地からQuickTimeVRのパノラマを集めて紹介しているサイト。永田さんのパノラマも紹介されました。


 
MESSAGE FROM INTERVIEWER
 
小さい頃から親しまれていたパソコンと、社会人になってからすっかりはまってしまった山のお話は、ともに興味深いものでした。
意外な理由で北アルプスよりも、南アルプスへと惹かれていらっしゃるご様子でしたが、ぜひ北アルプスのパノラマもたくさん拝見できればと思っております。
永田さん、どうもありがとうございました。


■人気ホームページになるために……まとめ
  • 目的をはっきりさせることで、ホームページを続けるモチベーションを保てるようになります
  • 義務感でホームページをアップするのではなく、これを載せたいなと自然と思えるものを掲載することが長続きのコツです
  • アクセス解析を入れることによって、メールだけでは得られない訪問者の声を聞くことができます


 
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