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■どうして戦国時代と徳川時代なんですか?
戦国時代と江戸時代の間に関ヶ原の戦いというのがあります。俗な言い方をすれば、日本全国を巻き込んだ、有名な武将が総動員されたオールスター戦で、とても興味があります。この戦いは戦国時代の総決算でもあります。戦国時代は秩序や価値観が流動化する時代で個性ある武将がたくさん出てきて、しのぎを削りあいます。本当に武士らしい時代だと思います。
逆に江戸時代は、秩序や価値観が固定化されていく時代ですね。戦闘員であるはずの武士がサラリーマン化していく。江戸時代の武士は、何か通勤カバンを持って、ネクタイ締めて、お城という会社に通勤しているような感じですね。
江戸時代と戦国時代の武士像をうまく比べることができれば、おもしろいと思います。そして、現代に通じるのが江戸時代だと感覚的に思っているんです。
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■歴史はどのへんが楽しいですか?
それが一番難しい質問だと思うんです。(笑)好きなものは好きだというふうに最終的にはなってしまうんですが、小学校3年生ぐらいのときに親から『三国志』の本をもらったんです。2文字漢字の人がたくさん出てきて、訳わからないなと思いながら読み始めて、なんだかわくわくするような感覚を覚えた。
そういう感覚があって、今度、中学校のときに社会の先生が授業からちょっと脱線したような、逸話的なことをたくさん話してくれたんです。ただ幕府の機構がどうとか
こうとかじゃなくて、たとえば「武士なんて道を歩いていて、刀と刀がぶつかっただけで切り合いになるんだぞ」とか、「切腹というのは腹を切って死ななきゃならないんだけど、
幕末ぐらいになってきたら、扇子で刀の代わりをしていて、ただ、打ち首になるだけなんだよ」とか、そういう話は教科書に載っていませんよね。ああ、面白いなと思って歴史にはまり込んでいったんです。
あと、たとえば城跡に行ったときに、何百年前の人が実際にそこにいて、生きるだの死ぬだの、いろいろやっていたというのをその場で考えたときに、すごく不思議な感覚があるんです。
本を読んでいると、それは小説だったりして、史実とはまた違うかもわからないけれども、喜んだり悩んだりしていることが今の人と全然、感覚が変わらない。同じことを繰り返しているんだなと思って、
そういうことを考えると面白いというよりも、何か不思議な感覚ですよね。
よく歴史を学んだほうがいいとかなんとかって言われますけど、私は直接的にそれでどうなるかという答えは出ていないんです。なぜ歴史を学ぶかというような題目の本やなんかもありますが、
そういう本を読んでもあんまりぴんとこない部分もあるんです。
本を爆発的に読むようになったのは高校を卒業してからです。強制されて勉強しなかったら、これからどうなっちゃうんだろう、何もわかっていない人間なのにと自分で思って、最初は司馬遼太郎の本を全部読みました。
就職したぐらいから歴史の本は自分で制限を設けないで買おうと……。このとき買わなければ買えないかもしれないと思って買っている部分もありまして、読んでないのもたくさんあるんですけど。
たとえば将軍家のことでも、学問的にいったら、私の書いていることは間違っているかもわからないんですが、いろいろな本を見て、それを全部頭の中に入れるというわけではないですけど、
感覚的なものが、大げさにいえば、将軍が寝るときにはこういう部屋で、布団がこういうふうにあって、小姓が横で寝ていてという場面が想像できる。究極的にはそういうところまで待たないとなかなか書けないようなところがあるんです。
一つ二つの本を読んで、それで納得しちゃうとその本のまね、写したみたいになってしまうので、何冊か本を読んで自分なりに頭の中でなんとなくわかってきたなというふうになったときに、初めて書くような感じですね。
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■ご自身を武将にたとえるとしたら、誰のタイプですか?
いや、自分を武将にたとえたことはないですけど、優柔不断で気が付いたら、城を乗っ取られているような殿様、(笑)そんな感じですかね。
昔は、たとえば武田信玄が好きだとか、石田三成が好きだとか、どの武将が好きだとか、どの武将が優れているということもよく考えたのですが、
今は全然、そういうことを考えないですね。
誰が好きだとか嫌いだとかも考えないし、誰が正義で、誰が悪かというのも幼稚なことですし、簡単に負けて滅びたように見える一族でも学ぶべきところがたくさんあるし、そういう優劣はつけたくない。本当はそういう視点も必要なんでしょうけど、私のホームページでは歴史上の人物を「この人、だめだったよ」ということは、ほとんど書いてないと思うんです。
トータルで人間ですから、短所もあって長所もあってということなんでしょうけど、マイナス面をホームページで取り上げても別に面白くもないだろうし、そういうところはあえて避けて通っているようなところがあります。
映画「ラスト・サムライ」がヒットした後、アメリカに住んでいる日本人の方から、向こうで「日本ってすごい国だ。おまえもジャパニーズか」と言われて、
自分では日本の文化が紹介されてよかったと思っていた。でも、日本では逆に「ラスト・サムライ」は本来、日本でやるべきことをアメリカ人の目で見て、
あんな適当なものを作ったというやっかみみたいな批判が聞こえる。それが悔しくてしょうがないというメールをいただいたこともあります。
歴史マニアというか、歴史をとことん突き詰めていくような人だと、小説や映画が許せない人がたくさんいるんですよね。「史実と違うよ」とかなんとかという話で、
それは史実と違うのは十分わかるし、史実と勘違いされては困るけれども、歴史の大枠、輪郭をつかんでもらううえでは絶対必要だと思うんです。そういうところに
歴史の面白さがあると思うし、興味を持ったら、自分でもっと本格的に調べて、勉強していけばいいと思うんです。
よく司馬遼太郎の小説の功罪というので、罪は彼の書いているものを全部、史実だと思い込んだ人がたくさんいると言われます。それはそのとおりかもわからないけど、
あの人がいなかったら、こんなに歴史って広まらなかったんじゃないかと思うんです。
司馬遼太郎は歴史家顔負けの取材をして、いろいろ調べて小説を書いています。そのなかに虚構も入ってきて、それが入り混じっているから、ちょっと訳がわからなくなってしまう。
小説を楽しみながら、どこが本当の史実とされている部分でどこが虚構かというのを考えながら読むのが、また面白いんですね。
先ほどの歴史の面白さの一つにもなるのかもわからないですが、歴史を見るとき、私たちは結果を知っています。関ヶ原の戦いでも、どっちがどういう行動をして、
誰が勝ったってわかっていますから、ある意味、現代人というのは神様なんですよね。司馬遼太郎も書いているのですが、雲の上から見下ろしているんです。
こういうことをしたから負けたという原因が必ずあって、それを私たちはわかっているんです。「ばかだな、こいつ、能力ないな」と思っちゃうんですよ。だけど、自分が雲の上じゃなくて、
そこでその判断をしたのには理由が必ずあって、それがたまたま裏目に出ただけの話であって、それを勘違いすると、本当の歴史の面白さというのはわからないんじゃないかなと思います。
新渡戸稲造の『武士道』なんかも読んでいますが、私的には「武士道」と正面切って言われると、なんか拒否反応があるんです。「武士の時代」というホームページを作っておいてあれですけれども。(笑)
武士というのはこうあるべきものとか、『葉隠』の「死ぬ事と見付けたり」じゃないですけど、そういう固定観念で武士というのをひとくくりするというのに拒否反応があるんですよ。武士の中にも死ぬことを恐がった人もいるだろうし、歴史の中にはいろんな人間がいた。これは当たり前のことだと思います。
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■お気に入りのサイトを教えてください。
戦国浪漫
戦国時代を扱った超有名なミリオンサイトです。コンテンツの質量ともに圧巻です。管理人さんは歴史研究家として研究活動で活躍されており著作もあります。
敬天愛人
西郷隆盛のサイトですが、管理人さんは維新史全般に造詣が深く、多くのテーマ随筆を公開されています。随筆とともに掲示板を読めば維新史の理解が深まります。
戦国武将絵巻
武将アイコンをお借りしているサイトです。時代毎の戦国武将配置図に武将の紹介や関連サイトのリンクも用意されており、ホームページの特徴を最大限に引き出しているサイトです。
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「わかりやすい言葉で表現する」
歴史という少し難しいのでは?と思う内容をテーマにしたホームページですが、読みやすいなと感じていたので、思わず納得してしまいました。
サイト同様、インタビューも非常に楽しく、どんどん歴史の面白さに惹かれる思いがしました。
これからもSEISYOのサイトを通じて、楽しく歴史を学んでいければと思います。
SEISYOさんありがとうございました。
■人気ホームページになるために……まとめ
- デザインはテーマを意識しつつも、暗くならないように注意しよう。
- 掲示板には一定の制限事項をつけることにより、みんなが気持ちよく利用することができます。
- できるだけ分かりやすい表現を使おう。
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